マドレラ・サングイネア Madrella sanguinea (Angas, 1864)

マドレラ・サングイネア Madrella sanguinea

Location
オーストラリア>ニューサウスウェールズ>Chowder Bay
Date
2020/06/28
Size
15mm
Depth
5.0m
Water temperature
17.0℃

特徴

体長は最大で 50 mm 前後に達するアルミナ系の枝鰓類 (Madrellidae)。体は楕円形でやや厚く、表面には円錐形〜瘤状の突起が密生する。体地色は明るい赤色〜深紅色 (種小名 sanguinea = "血の色の" の由来)、突起の先端は黄色〜橙色を帯びる。

触角は赤色を呈し葉状の薄板が並ぶ。鰓に相当する構造は背面の前後に広がる二次鰓 (caryophyllidia 様の突起群) で、これは外見上 Madrella ferruginosa とほぼ同じ。両種は色のみで区別され、本種は地色が M. ferruginosa より明らかに濃い赤色を呈し、サイズも大きい。

分布

模式産地はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州ポートジャクソン (現シドニー湾、Angas, 1864)。オーストラリア東岸 (ニューサウスウェールズ〜クイーンズランド)、ニュージーランド北部、温帯〜亜熱帯西太平洋に分布する。岩礁帯の潮間帯下部〜浅海に棲息する。

種小名の由来

種小名 sanguinea はラテン語 sanguineus (血の、血色の) の女性形で、本種の鮮やかな赤色〜深紅色の体色にちなむ。

補足

原記載は Angas 1864 によりポートジャクソン産の標本に基づき行われた。属 Madrella Alder & Hancock, 1864 (インド産 M. ferruginosa をタイプ種とする) は本種より約 3 か月遅く記載されたが、ICZN の優先権ルールにより属名は Alder & Hancock のものが採用されている。本種は Alder & Hancock の M. ferruginosa とは色彩・サイズ以外で形態的に酷似しており、別種として有効性を保つ根拠は主として産地と色彩にある。同属の海綿食性が知られる。
References
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