エルコラニア・アンライルオルム Ercolania annelyleorum Wägele, Stemmer, Burghardt & Händeler, 2010

エルコラニア・アンライルオルム Ercolania annelyleorum

Location
日本>沖縄>沖縄本島(北谷・南部エリア)>牧港
Date
2023/07/04
Size
3mm
Depth
6.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体長4〜5mmほどの非常に小型の嚢舌類。体は細長く、半透明〜白っぽい地色で、消化腺の緑色の枝が体壁から透けて見える(取り込んだ緑藻の葉緑体による色)。背面には頭部へ向かって走る2本の緑色の線があり、その間の前方と後方の2か所に、不規則な形の赤い斑紋が現れるのが最大の特徴。背側突起は棍棒形〜細長い形で2〜3列に並び、外側ほど小さく、背の中央には生えない。体表には白い斑点が散在し、背側突起や触角の先端で密になる。触角は長い指状。飢餓が続くと緑色みが抜け、淡い白〜ピンク色になる。

分布

記載時点では、模式産地である豪州・グレートバリアリーフのリザード島(Casuarina Beach、水深1mまでの浅所)と、マリアナ諸島から知られていた。

種小名の由来

種小名 annelyleorum は、リザード島研究ステーションの所長を務める Anne Hoggett 博士と Lyle Vail 博士の両名にちなむ。記載者らが長年の研究支援への謝意を込めて両名に献名したもので、語尾の -orum は2名以上への献名を表す複数属格。

補足

緑藻の Boodlea(アオモグサ属)の群体にすみ、藻の細胞壁を歯で突き破って中身を吸う。多くの嚢舌類と異なり、吸い取った葉緑体はすぐに消化してしまい、体内に長期保持する盗葉緑体は行わない。同属で同じ藻を食べるアリモウミウシ(Ercolania boodleae)とは、背面の2つの赤い斑紋の有無で見分けられる。
References
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学術データベース

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