ホッカイミノウミウシ Coryphella pseudoverrucosa Martynov, Sanamyan & Korshunova, 2015

ホッカイミノウミウシ Coryphella pseudoverrucosa

Location
日本>北海道>羅臼>ロウソク岩
Date
2015/05/30
Size
10mm
Depth
10.0m
Water temperature
5.0℃

特徴

体長 23 mm 程度の中型のミノウミウシ類。体は細長く、頭部が大きく半円形で、長い円錐形の口触手をもつ。触角平滑で指状に近く、口触手より細く約 1.5 倍短い。背側突起は紡錘形からほぼ円筒形で、わずかに目立つ縦の隆起上に並ぶ。前方の集団がもっとも明瞭で、後方の集団は弱い。腹足は狭く、前角は触手状の突起に縮小する。
体地色は半透明の白色で、消化腺は背側突起内で暗赤色〜赤褐色を呈する。背側突起の表面には白色斑が散らばり、触角・口触手の先端は背側に白色色素をまとう。突起頂端付近は細い白色の亜頂帯をもち、頂端は透明。尾の正中線に白色線が走る。

分布

模式産地はロシア沿海州 Peter the Great 湾 Ussuri 湾 Sukhoputnaya 湾 (水深 2〜5 m)。原記載時は極東ロシア海域 (カムチャツカ太平洋岸、日本海、サハリン、ベーリング海) から知られていた。

種小名の由来

種小名 pseudoverrucosa はラテン語の pseudo- (偽の) + verrucosa の合成で「Coryphella verrucosa に似る」を意味し、北大西洋の姉妹種との外見類似に由来する。和名「ホッカイミノウミウシ」(北海ミノウミウシ) は北方海の分布にちなむ。

補足

姉妹種 Coryphella verrucosa とは、突起内の鮮赤色の消化腺と多数の白色斑により外見的に区別される。亜潮間帯のみに生息し、白海・バレンツ海では C. verrucosa潮間帯にいるのと対照的。極東の潮間帯では類似形態の Coryphella athadona が大量に生息し、本種を排除しているとされる。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Coryphella pseudoverrucosa の解説・写真が掲載されています。

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