カスミミノウミウシ Cerberilla asamusiensis Baba, 1940

カスミミノウミウシ Cerberilla asamusiensis

Location
日本>熊本>水俣>親水護岸公園
Date
2021/04/30
Size
70mm
Depth
10.0m
Water temperature
17.0℃

特徴

体は半透明の白色を地色とし、頭部の前縁を横切る黒い線が左右の口触手の基部まで達する。触角は後方から見ると先端まで黒く、その両側にも黒い線が走る。背側突起は外側面の先端寄りに黒い斑をもち、しばしば斑の下方に黄色の小斑を伴う。頭部上面と足の前縁は黄色を帯び、背中央のむき出しの部分はやや暗色。それ以外の体表は無色である。背側突起は左右にそれぞれ単純な斜列をなして並び、最大の列で 16 本に達する。生体で全長およそ 22 mm。砂泥底に潜って生活する。

分布

日本の太平洋岸に広く分布する。基準産地は青森県の浅虫、陸奥湾。相模湾の各所、および熊本県天草の富岡からも記録されている。

種小名の由来

種小名 asamusiensis は、基準産地である青森県浅虫 (Asamushi) に「〜産の」を意味する語尾 -ensis が付いたもので、浅虫産であることを示す。

補足

本種は Baba 1940 により浅虫産の標本に基づいて記載された。Baba 1976 は Cerberilla 属の日本産 3 種をまとめた論文の中で本種を再記載し、相模湾産個体の生時の体色を確定するとともに、分布が太平洋岸を北から南まで広く覆うことを示した。背側突起の外側に黒斑をもつ点ではアンボン産の Cerberilla ambonensis、および大西洋フランス沿岸の Cerberilla bernadettae に近縁とされるが、歯舌の各歯における副小歯がよく発達する点でこれらの 2 種と区別される。
References
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学術データベース

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