ハリアットミノウミウシ Aeolidiopsis harrietae Rudman, 1982

ハリアットミノウミウシ Aeolidiopsis harrietae

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2017/02/18
Size
10mm
Depth
5.0m
Water temperature
21.0℃

特徴

体は幅広く細長く、腹足の前縁は丸い。口触手は短く先端が丸い。触角は短く丸みを帯び、棍部に少数の長い乳状突起をもつ (これが類似種 Aeolidiopsis ransoni との重要な識別点)。背側突起は背腹方向に扁平で、前縁が広く丸まり、後縁の中央で角をつくる独特な形状。突起は水平方向のほぼ平らな列で保たれる (これは内部の褐虫藻に光を当てるための形態適応)。体全体は内部組織の透けた藁色 (薄褐色) で、背面には触角の後方に横方向の細かい赤褐色の斑点パターンが浮かぶ。各突起の先端と後縁中央には白色の塊状斑がある。腹側の突起下部は藁色で白色細点が散らばる。背面の赤褐色斑点は 共生褐虫藻 (zooxanthellae) のクラスター。

分布

模式産地はオーストラリア・グレートバリアリーフ Lizard 島の Second Beach (1979 年採集、Harriet Robertson 採集)。原記載 (Rudman, 1982) では Lizard 島のみから知られる。

種小名の由来

種小名 harrietae は、最初の個体を発見したハリエット・ロバートソン (Mrs Harriet Robertson) への献名。

補足

群体性ヒドロサンゴ Palythoa を専門に捕食し、その組織から 共生褐虫藻 (zooxanthellae) を取り込んで消化腺細胞内に保持する (背側体壁直下と各突起の上 3 分の 1 に集中)。背側突起が扁平で水平に保たれるのは、内部の褐虫藻に光を効率良く当てるための形態適応。属内の唯一の他種 Aeolidiopsis ransoni とは、触角に乳状突起がある (Aeolidiopsis ransoni は平滑)、肛門が突起群の下にある、心嚢前の突起列が単列、の点で区別される。体長 12-14 mm (生体時)。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Aeolidiopsis harrietae の解説・写真が掲載されています。

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