ナギサノツユ Oxynoe viridis (Pease, 1861)

ナギサノツユ Oxynoe viridis

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2013/04/06
Size
25mm
Depth
5.0m
Water temperature
22.0℃

特徴

体長 20 mm 程度の小型のサコグロッサ類。体は卵形〜楕円形で、背面は隆起する。触角はよく発達し、溝があり切断状を呈する。眼は触角の直後に埋没する。側葉は規則的な形を呈し、縁の輪郭は凸状で互いに接触しない。足は線状で海藻に巻きつくのに適応し、上面全体が多少多数の絡み合う蔓状の付属物で飾られる。生時の体地色は草緑色を基調とし、より濃い色で雲状斑が散在する。一部の個体には微細な褐色の斑があり、青色の小点が少数あり、それらは側葉の縁および首部に黒色の輪で縁取られる。殻は薄く脆く、白色で卵形、斜めに条線がある。外唇は頂端から離れ、後方で内唇に重なって管状に延長される。Pease の原記載は太平洋諸島の浅海の海藻上で得られた個体に基づき、海藻間の海岸近くで採集された。本種は触られると白色の粘性液を放出する。

分布

インド-太平洋〜中部太平洋。模式産地はソシエテ諸島の海藻群落で、Andrew Garrett が採集した個体を Pease が記載した。後にハワイ諸島、日本列島南部、台湾、フィリピン、インドネシア、グアム、紅海など広く記録されている。

種小名の由来

ラテン語の形容詞 viridis「緑色の」の意で、本種の草緑色の体地色に由来する命名。Pease の原記載に etymology の明示はないが、原記載の "color grass-green, mottled with darker" と整合する。

補足

原記載において Pease は Lophocercus 属に置いた。Lophocercus はかつて Sacoglossa の一群を指す属名として用いられたが、後年の分類学的整理により Oxynoe Rafinesque, 1814 のシノニムとされ、本種も Oxynoe 属に移された (author 表記の括弧書きはこの属移動を示す)。Pease が記述する「触られると白色の粘性液を放出する」習性は本種の防御反応の一例として知られる。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Oxynoe viridis の解説・写真が掲載されています。

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