テンガンノツユ Oxynoe kylei Krug, Berriman & Á. Valdés, 2018

テンガンノツユ Oxynoe kylei

Location
日本>沖縄>宮古島>ウォールケーブ
Date
2026/05/05
Size
8mm
Depth
20.0m
Water temperature
25.0℃

特徴

体長は最大 15 mm 前後の小型の有殻嚢舌類。体地色は淡黄色で、軟体部には暗緑色の細線が縦横無尽に走り、複雑な網目模様を形成する。側足は厚みがあり、コブ状の突起が並ぶ。各側足の中央部には小孔があり、内側の貝殻が透けて見える。

貝殻上を覆う薄い軟体部の色は黄緑色を呈し、水色 (淡青色) の円斑が散在する。これは側足を開いた時にのみ見える。寄主はイワヅタ類 (緑藻) で、特に Caulerpa filicoidesCaulerpa verticillata に依存する。

分布

中部太平洋・西太平洋。グアム、フィリピン、マーシャル諸島、パラオから記録される。日本では沖縄本島・天願桟橋で初記録。

種小名の由来

種小名 kylei は嚢舌類分子系統研究で多大な貢献をした研究者 P. J. Krug の甥 Kyle Andrew Krug への献名。

和名の由来

日本初記録地の昆布海岸にある天願桟橋から見いだされたことにちなむ。

補足

和名「テンガンノツユ」は日本初記録地である沖縄県うるま市の天願桟橋にちなむ。属 Oxynoe Rafinesque, 1814 はイワヅタ類の細胞内容物を吸食する小型有殻型嚢舌類で、本種も Caulerpa 群落の上で見つかる。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Oxynoe kylei の解説・写真が掲載されています。

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