クロヒメウミウシ Metaruncina setoensis (Baba, 1954)

クロヒメウミウシ Metaruncina setoensis

Location
日本>沖縄>沖縄本島(東海岸)>レッドビーチ
Date
2008/04/25
Size
3mm
Depth
3.0m
Water temperature
22.0℃

特徴

体は細長い細長い体型で、体長は 3〜7 mm 前後の小型種。背面は外套膜が広く覆ってほぼ滑らかで、口触手はもたない。頭部は前縁が浅く 2 葉に分かれ、表皮を通して左右 1 対の眼が透けて見える。外套膜の後端からは腹足の後部が短く突出し、肛門は外套膜後端のすぐ後ろ正中線上に開く。鰓は肛門の右後方に 1 枚あり、軸の両側に 4〜6 枚の小さな羽片が交互に並ぶ。地色は暗黒色で中央部ほど濃く、背面全体に細かい褐色の点が散る。外套膜の縁には頭部前端を除いて灰黄色の細い帯が走る。足底は黄褐色を帯び、同様に細かい褐色点で覆われる。鰓も黒みを帯びる。殻は外套膜の後部に完全に内蔵される白色のアワビ型で、強く退化している。

分布

模式産地は和歌山県・紀伊瀬戸 (瀬戸臨海実験所周辺) で、高潮位帯のタイドプールの礫の下からごくわずかな個体が採集された。1955〜1959 年にかけて模式産地周辺で本種が大量発生し、産卵・発生実験の材料として用いられた記録がある。原記載後はインド洋から西太平洋・中部太平洋にかけて広く記録され、南アフリカ、日本、マーシャル諸島などからも報告されていた。

種小名の由来

種小名 setoensis はラテン語の地名形容語で、模式産地である和歌山県白浜の「瀬戸」(瀬戸臨海実験所周辺) に由来する。

補足

原記載では Runcina 属の第二の日本産種として記載されたが、Baba 1967 により本種をタイプ種として新属 Metaruncina が設立された。属名は meta- (近い・後ろの・転じた) と Runcina の合成で「Runcina に近縁の属」を意味する。
References
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観察地: ×

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学術データベース

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