ハンターズイア属の一種 1 Hantazuia sp. 1
ハンターズイア属の一種 1とは
ハンターズイア属 (Hantazuia) に分類される未同定種のひとつ。 沖縄産。 mtDNA (COI / 16S) と核 (H3) のバーコーディングで Hantazuia yugoikedai (Honshu, 城ケ島) に最も近縁となるが、 既知 3 種いずれとも一致せず、 ハンターズイア属の第 4 種候補と推定される。特徴
体色は黄色味を帯び、 外見的には H. yugoikedai に似る。 ただし H. yugoikedai とは異なり、 背中が黒くなる点で区別できる。 同所性の H. imagawai も背中は常に黒く見えるが (体壁が薄く、 体内の消化腺が透けて現れるためと推定される)、 本種と H. imagawai は背側突起の形状・配置の違いで識別する。分布
沖縄から確認されている。 H. imagawai と同所的に出現する。3 marker 統合解析の結果
COI / 16S / H3 の 3 marker で Hantazuia 既知 3 種と比較した結果は以下の通り。COI では H. yugoikedai と 14.5-14.8% diff (= 85.2-85.5% identity)、 H. imagawai と 15.75% (= 84.25% identity)、 H. kimotoi と 16.67% (= 83.33% identity) の距離をもつ。 既知 3 種同士の種間距離 12.3-13.1% (Korshunova et al. 2025 報告値) を、 user 標本はいずれの種に対してもわずかに上回る。
16S では BLAST ベースで既知 Hantazuia 各種に対して 10% 程度の差。 H3 では既知 3 種すべてに対して 2.45% diff (= 97.55% identity) と均等距離。
3 marker いずれも「Hantazuia 属内の種間距離をわずかに超える」 という一貫した signal を示しており、 本標本は Hantazuia 属の divergent lineage として既知 3 種から明確に区別される。 COI で H. yugoikedai に最も近縁となる点は、 体色が黄色味を帯び H. yugoikedai 寄りの外見をもつという観察と整合する。