ラウスミノウミウシ Cuthona hermitophila Martynov, Sanamyan & Korshunova, 2015
特徴
近縁の Cuthona nana に酷似するミノウミウシ類で、ホロタイプ体長約 10 mm。体は比較的幅広で、尾部は弱く突出する。背側突起は最大で 15 列に並び、各列に 5〜9 本。突起は細長く指状。腹足は比較的広く、前縁は直線で、頭部はやや幅広く半円形。口触手は頭頂部より起出し、円錐形。触角は平滑な円錐形。体地色はやや黄味を帯びた白色で、突起は白色で褐色斑が散る。分布
模式産地は日本海ロシア沿海州キエフカ湾 (水深 2〜3 m)、ヤドカリの入った貝殻のサイフォン突起部より採集された。原記載時はベーリング海からも報告されており、ロシア極東海域 (日本海・ベーリング海) およびコマンドル諸島周辺に分布する可能性が示された。日本では北海道の羅臼から記録がある。種小名の由来
種小名 hermitophila はラテン語で「ヤドカリを好む」を意味し、本種がヤドカリの宿る貝殻と関連して見られる生態にちなむ。和名「ラウスミノウミウシ」は北海道・羅臼での記録に由来する。補足
大西洋産の Cuthona nana および太平洋産の Cuthona divae とは、背側突起の数と配列で外見的に区別される。References