ミカエルイロウミウシ Chromodoris michaeli Gosliner & Behrens, 1998

ミカエルイロウミウシ Chromodoris michaeli

Location
日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>ホーシュー
Date
2009/02/07
Size
45mm
Depth
40.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体長は最大46mm (記載時は24〜46mm)。体地色は青褐色の地に白色の細かな斑点が密にちりばめられて、全体としてはパウダリーブルーに見える。マントル縁には連続した白線が走り、その内側に幅広く鮮明なオレンジ色の submarginal band が一周する。オレンジ帯の内側には体色と同じ淡青色の細い帯を挟んで、鰓のかなり後方から触角の前方まで続く幅広の黒帯が走る。この黒帯はしばしば触角直後と後方の二箇所で正中側に向けて途切れ、さらに帯の中に黒色斑が散在する。これらの黒斑は原記載ホロタイプでも個体差が大きく、正中線に沿って線状にも、楕円形のパッチにもなる。足の縁はオレンジで、腹側はパウダリーブルーに3本の黒い縦線をもつ。鰓と触角は燃えるようなオレンジ色で全体に均一。鰓は11〜18枚の単羽状鰓葉、触角は21〜23枚の褶葉をもつ。

分布

模式産地はフィリピン・ルソン島 Maricaban Island 西部 Sepok (Holotype CASIZ 076692、1995年2月26日 水深22m、Michael T. Ghiselin 採集)。これまでフィリピンの Mindanao 北部・Cebu (Mactan)・Luzon (Batangas) の3地域から記録されている (Colin & Arneson 1995; 本研究)。リーフ表面の水深22m前後で観察される。

種小名の由来

種小名 michaeli は、第二著者 David W. Behrens の息子 Michael David Behrens への献名。軟体動物学に強い関心をもつ将来有望な生物学者への激励として付けられた。

補足

Chromodoris quadricolor 種群の一員。オレンジ色の submarginal band と黒帯をもつ青色系 Chromodoris の中では、C. elisabethina Bergh, 1877・C. hamiltoni Rudman, 1977・C. quadricolor (Rüppell & Leuckart, 1828)・C. annae Bergh, 1877・C. westralensis O'Donoghue, 1924 と同色彩パターンをもつ。これら近縁種の中で本種は、(a) 黒帯の中に白色フチで囲まれた黒斑が散在する点 (C. annae の黒斑は青地に直接あるが本種は白っぽい) (b) 黒帯前部が触角直後で途切れ、その内側中央に正中前方の黒色スポットが必ず存在する点 (C. elisabethinaC. hamiltoni は連続的な中線をもつ) — で識別される。歯舌では中央歯が痕跡的、中央側歯が最大4個の denticles をもつ (C. hamiltoni は4〜5個、他種は6〜8個)。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Chromodoris michaeli の解説・写真が掲載されています。

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