セダカコバンウミウシ Asteronotus hepaticus (Abraham, 1877)
- Location
- インドネシア>バリ島>アメッド>ジェメルック ビーチ
- Date
- 2024/05/03
- Size
- 200mm
- Depth
- 3.0m
- Water temperature
- 30.0℃
セダカコバンウミウシとは
西太平洋熱帯域のサンゴ礁に分布する大型のドーリス類で、赤褐〜暗褐色のレバー(肝臓)を思わせる体色と、背面を覆う密な小さなイボ状突起で見分ける。特徴
体長は最大約 20 cm に達する大型種。体形は卵長形でやや扁平、外套膜は全周に厚く広がり、縁は不規則にやや波打つ。背面は触ると滑らかに感じるほど均質だが、肉眼では小さな丸いイボ状突起が密に並ぶ。触角は棍棒状で、縁が細かく歯状の浅い穴に収まる。鰓は 6 枚、三回羽状に細かく分岐し、6 葉に分かれた縁を持つ穴に収まる。口触手は短く扁平。足は中央付近が最も広く、外套膜の幅の約 1/3。地色は赤褐色から肝臓色(深い赤褐色)で、種小名の由来となった。分布
原記載時は太平洋産(ハビタット表記「Pacific Ocean」)の標本に基づき記載された。その後の記録は西太平洋熱帯域に広く、バヌアツ、インドネシア、ソロモン諸島、パプアニューギニア、日本(沖縄など)から知られる。種小名の由来
種小名 hepaticus はラテン語の hepaticus(肝臓の)に由来し、本種の肝臓を思わせる赤褐色〜暗褐色の体色にちなむ。補足
ツヅレウミウシ科 (Discodorididae) に属し、海綿を主な餌とする。近縁種 Asteronotus cespitosus とは、外見的に色彩・突起の形状が異なる点で区別される。References
- Doris hepatica n. sp., Abraham P.S. (1877). Revision of the Anthobranchiate Nudibranchiate Mollusca, with descriptions or notices of forty-one hitherto undescribed species. Proceedings of the Zoological Society of London, 1877: 196-269, pls. xxvii-xxx.
- セダカコバンウミウシ(新称), 中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Asteronotus hepaticus の解説・写真が掲載されています。
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