クサリミノウミウシ Limenandra rosanae Carmona, Pola, Gosliner & Cervera, 2014

クサリミノウミウシ Limenandra rosanae

Location
日本>沖縄>石垣島・八重山周辺>米原Wリーフ
Date
2018/05/24
Size
10mm
Depth
10.0m
Water temperature
29.0℃

特徴

体は細長く、後方に向かって細くなる。腹足前縁は丸く、腹足前角は触角状で深い溝をもつ。体地色は真珠光沢のある白色。背面の頭部から尾部にかけて、明るいレモンイエロー (時に欠如)・明るい灰色・真珠光沢のある白色からピンクの同心円模様が並ぶ。同心円の数は個体の大きさに応じて最大15個まで増える。体側には小さな黄土色〜暗緑色〜黒色の小斑と明るい黄色斑が連なって帯を成す。触角は基部が近接し、真珠光沢の白色に小さな黄土色〜暗緑色〜黒色の斑をもつ。触角後面には密に並ぶ細長い乳頭状突起がある。口触手は触角より長い。背側突起は短〜中長で紡錘形、先端が尾部側にやや反り返る。色は真珠光沢の白色で、黄土色〜暗緑色〜黒色の斑が重なる。

分布

マーシャル諸島 (模式産地: クェゼリン環礁)、ハワイ、サモア、フィリピン、慶良間諸島、紅海。

種小名の由来

原記載 (Carmona et al. 2014, Helgol Mar Res 68: 46) の Etymology 段落は次の通り — "This species is dedicated to Rosana Carvalho Schroedl, wife of Michael Schroedl who kindly gave us the first specimen of this species." 種小名 rosanae は、本種の最初の標本を提供した Michael Schrödl の妻 Rosana Carvalho Schrödl への献名。

和名の由来

背面に鎖のような白い斑紋が並ぶことにちなむ。

補足

本種は Carmona, Lei, Pola, Gosliner, Valdés & 2014 年の改訂 Helgoland Marine Research 68: 37-48 で新種記載された。Limenandra 属は長らく Baeolidia 属の若年異名と見なされていたが、Carmona et al. 2013 の分子系統解析でその有効性が支持され、原記載で本種を含む3新種が記載された。原記載 Remarks では L. rosanae は外部の体色と洋梨型 (pyriform) の受精嚢で他のすべての Limenandra 種から明確に区別されると述べられている。さらに L. nodosa および L. confusa とは2つの唾液腺を持つ点と、長い背側突起・突起上の乳頭がない点でも異なる。L. barnosii も唾液腺を一対持つが、体色で区別される。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Limenandra rosanae の解説・写真が掲載されています。

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