キバカイコガイ Diniatys dentifer (A. Adams, 1850)

キバカイコガイ Diniatys dentifer

Location
日本>静岡>大瀬崎>湾内
Date
2015/02/04
Size
5mm
Depth
2.0m
Water temperature
14.4℃

特徴

殻長 5 mm 前後の小型の頭楯類。貝殻は白色で、殻表の上下付近にのみ螺旋状の溝 (螺溝) が入る。軟体部は半透明の白色を基調とし、体表には緑色〜茶褐色の細点が密に散在し、その上にさらに白色の細点が散らばる。眼点の間には縦方向に伸びる緑色〜茶褐色の縦斑が入る。

体表全体がピンク色を帯びる個体型も知られる。近縁の Diniatys monodonta (イッポンバカイコガイ) と外見は似るが、本種は貝殻の膨らみが強く、軸唇 (columella) 下部に犬歯状の突起 (種小名 dentifer = "歯を持つ" の由来) が 1 本ある。ただしこの突起は生体からは確認しづらく、貝殻の解剖が必要。

分布

西インド洋〜西太平洋〜中部太平洋〜南太平洋に広く分布。マダガスカル、パプアニューギニア、インドネシア、フィリピン、日本、パラオ、サモア、グアム、ハワイ、トゥアモトゥ諸島から記録される。サンゴ礁・砂礫底の浅所に出現する。

種小名の由来

種小名 dentifer はラテン語 dens (歯) + -fer (持つ、有する) の合成で、「歯を持つもの」の意。軸唇下部の犬歯状突起にちなむ命名。

補足

Diniatys Iredale, 1936 は微小な殻つき頭楯類のグループで、本種は属のタイプ種に近い特徴を備える。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Diniatys dentifer の解説・写真が掲載されています。

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