フェスティラ・ポリトファゲス Phestilla poritophages (Rudman, 1979)

フェスティラ・ポリトファゲス Phestilla poritophages

Location
フィリピン>セブ>ブルーコーラル
Date
2025/09/13
Size
5mm
Depth
10.0m
Water temperature
30.7℃

特徴

体は細長く、頭部後方が最も幅広い。口触手触角は長く先細りで表面平滑。背側突起は心嚢前方に 3 列、心嚢後方に 4 列以上の斜め列をなす。突起は遠位部が大きく球状に膨らんで先端で鈍く尖るのが本種の固有形質。
地色は半透明白色で暗褐色の細点が散らばる配色が一般的で、触角の間に逆三角形の白色斑、心嚢部に白色斑をもち、眼の周囲は無色。突起の消化腺は下部 3 分の 2 が赤桃色、上部の球状部分が黄褐色を呈する。黄褐色から橙黄色までの色彩変異がある。本属に共通して刺胞嚢を欠き、突起先端には腺組織が代わりに発達する。最大体長 14 mm、性成熟は約 3 週間で 5〜7.5 mm に達する。

分布

模式産地はタンザニア・ダルエスサラーム Kunduchi 海洋生物学研究所南方 1 km の Porites somaliensis コロニー上。原記載時はタンザニア (ダルエスサラーム周辺) のみから知られていた。後年の観察でハワイ・マーシャル諸島・ニューカレドニア・サモア・東アフリカといったインド・西太平洋全域、および東太平洋 (バハ・カリフォルニア湾) まで分布が拡張されている。

種小名の由来

種小名 poritophages はギリシャ語の Porites (ハマサンゴ属) + phages (食べるもの) の合成で「ハマサンゴを食べるもの」を意味する。

補足

造礁サンゴのハマサンゴ属 Porites somaliensis および Porites lobata を専食する。サンゴ組織から取り込んだ褐虫藻は選択的に消化されるが、共生関係としては保持しない。本種は Rudman の「サンゴ食 aeolid + 褐虫藻関係」研究の最初の対象種で、後の Phyllodesmium 属研究に直結する出発点となった。
References
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