キスジカンテンウミウシ Halgerda diaphana Fahey & Gosliner, 1999

キスジカンテンウミウシ Halgerda diaphana

Location
日本>沖縄>沖縄本島(恩納村・読谷村エリア)>ホーシュー
Date
2015/05/14
Size
40mm
Depth
35.0m
Water temperature
25.0℃

特徴

体地色は半透明の白色で、内臓が透けて見えるほど薄い。背面には橙色の稜線が走り、左右にそれぞれ3点を成す三角形状に配置される。背中線上には4つの低い瘤状突起が並び、稜線とつながる。稜線で囲まれた窪みには細い橙色の線が入る。外套膜の縁ぎりぎりには鮮やかな橙色の帯が走り、その外側はさらに鮮やかな白色で縁取られる。触角二次鰓は半透明の白色で、全長にわたり黒色の細点が密に散る。体長は最大で70mm前後に達する。

分布

模式産地は沖縄本島・恩納村沖のホースシュー・クリフ (水深50m)。原記載時は琉球諸島からのみ知られていたが、その後フィリピンのネグロス島ダウインなどからも記録されており、西太平洋に分布する。

種小名の由来

原記載 (Fahey & Gosliner, 1999, p.45) の Etymology 段落は次の通り — "The trivial name diaphana is from the Greek word diaphanes meaning a gauzy texture that is translucent or transparent, like the dorsum of this new species." 種小名 diaphana はギリシャ語 diaphanes に由来し、本種の背面のように半透明・透明な薄絹のような質感を意味する。

和名の由来

黄色いスジの入った寒天のような姿にちなむ。

補足

コンペイトウウミウシ Halgerda carlsoni との異種間交接が観察されている (Murakami & Murakami, Sea Slug Forum)。Donohoo et al. 2023 の分子系統解析でも本種は独立した有効種として裏付けられ、近縁種である Halgerda maaikeae (本サイトには未収載) や Halgerda dichromis と外部・内部形態および遺伝距離の両面で明瞭に区別される。
References
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