マンジュウウミウシ Doridomorpha gardineri Eliot, 1903
特徴
体は半球状で、外套膜は青サンゴ Heliopora caerulea の青色に同調した灰青色を呈し、宿主への擬態として機能する。アオサンゴをホストとし、その上で生活して摂食する。Doridomorpha は形態的にはウミウシ類に似るものの、解剖学的特徴から有肺類 (Pulmonata) に近縁とされる単型属。分布
インド洋・西太平洋のアオサンゴ群体上に局所的に出現する。模式産地はモルディブ諸島。種小名の由来
模式標本を採集した J. Stanley Gardiner への献名。Gardiner は 1899-1900 年のモルディブ・ラッカディヴ探検を率いた研究者である。補足
原記載は Eliot 1906 Gardiner 編集の "The fauna and geography of the Maldive and Laccadive Archipelagoes" 第 2 巻第 2 部に新属 Doridomorpha として設立された (p. 544-545)。Eliot 自身が同論文中で「ウミウシ類との外形的類似は擬態によるもので、本属は系統的にはウミウシ類とは別系統に位置する」旨を論じている。References
- マンジュウウミウシ(新称), 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- Doridomorpha gardineri, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- マンジュウウミウシ, 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Doridomorpha gardineri の解説・写真が掲載されています。
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