ウスジリカスミミノウミウシ Cerberilla mosslandica McDonald & Nybakken, 1975
特徴
体長は最大 60 mm 前後の中〜大型のミノウミウシ類。体は半透明の白色を地とし、背側突起の表面には鮮やかな赤色の縦線が走るのが本種の識別特徴。背側突起は本種の属である Cerberilla 特有の太短い卵形〜紡錘形で、背面に整然と密に並ぶ。触角は平滑で、根元側は半透明白色、先端側は不透明な白色を呈する。口触手は長く、根元側は半透明白色、先端側は白色。前足角は短い前足触角となる。足は前部が広く、後方は細く長く尾状に伸びる。
分布
模式産地はカリフォルニア州モントレー湾の Moss Landing (Hermosillo & Valdés, 2007 の記載地)。北米西岸 (アメリカ・カナダ太平洋岸) からロシア極東 (オホーツク海・カムチャツカ) にかけて分布する温帯〜冷帯種。和名「ウスジリカスミミノウミウシ」の "臼尻" は函館市臼尻町に由来する。種小名の由来
種小名 mosslandica は模式産地 Moss Landing の地名にちなむ。補足
Cerberilla Bergh, 1873 は砂底に棲み、砂中の小型のスナイソギンチャクを捕食するミノウミウシ類のグループ。本種も砂礫底に半埋没した状態で見つかることが多い。References
- Cerberilla mosslandica n. sp., McDonald G. (1975). Cerberilla mosslandica, a new eolid nudibranch from Monterey Bay, California (Mollusca: Opisthobranchia). The Veliger. 17(4): 378-382.
- Cerberilla mosslandica, Hermosillo A. & Valdés Á. (2007). Five new species of aeolid nudibranchs (Mollusca, Opisthobranchia) from the tropical eastern Pacific. American Malacological Bulletin. 22(1): 119-137.
- ウスジリカスミミノウミウシ(新称), 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Cerberilla mosslandica の解説・写真が掲載されています。
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撮影地
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