シリブトカイコガイ Pyrunculus phialus (A. Adams, 1862)
シリブトカイコガイとは
日本近海の砂泥底に生息する頭楯目の小型巻貝。殻長数 mm の円筒〜やや錐形の殻で、深く穿たれた殻頂のすぐ下で軽くくびれ、外唇後角が強く張り出すのが特徴。特徴
殻長数 mm の小型の頭楯類で、殻は円筒形からやや錐形を呈する。殻の前方はやや細まり、深く穿たれた殻頂のすぐ下で軽くくびれる。前後両端は横の刻線で飾られる。殻口は線状で、後方でくびれ前方で広がる。軸唇は直線的で単純、外唇は後方が強く張り出す。原記載で識別形質とされたのは、殻頂直下の前面のくびれ、外唇後角の張り出し、単純な直線状の軸唇である。分布
模式産地は日本沿岸の蓑島、水深 63 尋。日本近海から記録される。種小名の由来
種小名はラテン語 phiala (ギリシャ語 phialē) に由来し、献酒用の浅い杯を指す。殻の形がこの杯を想起させたことにちなむ。男性属の Pyrunculus に移されたのち、語尾を phialus に整えた。補足
原記載は Sao phiala として、中国および日本近海の Cylichnidae・Bullidae・Philinidae 新種報告のなかで発表された。References
- Sao phiala, Adams A. (1862). On some new species of Cylichnidae, Bullidae, and Philinidae, from the Seas of China and Japan. Annals and Magazine of Natural History, series 3, 9: 150-161.
- シリブトカイコガイ Pyrunculus phialus (A. ADAMS), 波部忠重. (1961). 続原色日本貝類図鑑. 保育社, 大阪. xii + 183 + 42 pp., 66 pls. [Habe T. (1961). Coloured illustrations of the shells of Japan (II). Hoikusha, Osaka.]
- シリブトカイコガイ Retusa (Pyrunculus) phiala A. Adams, 1862, 奥谷喬司. (2000). 日本近海産貝類図鑑. 東海大学出版会.