フィリディエラ・ロザン Phyllidiella rosans (Bergh, 1873)
特徴
中型のイボウミウシ類で、原記載個体の固定長は 32 mm、幅 17 mm、高さ 9 mm に達する。生時の背面は淡赤色 (pinky-flesh) と深い黒色 (deep velvet black) が組み合わさる派手な配色で、中央正中域には触角域の前から肛門の手前まで走る幅広い赤色帯があり、その両側に黒色帯で隔てられた赤色帯がもう 1 対並ぶ。さらに外側には連続的な楕円形の黒色環、赤色環、再び黒色環と赤色環が同心円状に走り、最外周は淡色の縁取り。触角は背面が黒色、前面と下面が赤桃色。腹面は淡緑白色、足底は黄白色を呈する。アルコール固定では赤色が失われ、ベルベット黒と白の対比だけが残る。分布
模式産地は太平洋・タヒチ (Society Islands) の礁。インド-西太平洋のサンゴ礁域に広く分布し、岩礁・転石下や洞窟様環境に出現する。種小名の由来
種小名 rosans はラテン語 rosa「バラ」由来の現在分詞形で、「バラ色を帯びる」を意味する。生時の淡赤色と深い黒色の対比的な配色にちなむ descriptive epithet。補足
もとは Phyllidia 属に記載されたが、後に Phyllidiella 属へ移された (著者表記の括弧書きはこの属移動を示す)。同属の他種と同様、海綿食性で背面腺から忌避物質を分泌する化学防御をもつ。References
季節性
撮影地
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