ヒメヤカタガイ Hydatina zonata ([Lightfoot], 1786)
ヒメヤカタガイとは
本州房総半島以南の熱帯インド・西太平洋の細砂底に生息するミスガイ科の小型巻貝。殻長 2.5 cm 前後のやや薄い卵円形の殻に、黒色で縁取られた 2 本の幅広い淡黄褐色螺帯と、多数の波打った細い黒色軸状線が走る。特徴
殻長は約 2.5 cm。殻はやや薄質。殻表には黒色で縁取られた 2 本の幅広い淡黄褐色螺帯があり、その間に多数の波打った細い黒色軸状線が走る。内唇は紫褐色で緑白色の縁取りをもつ。生時の軟体は半透明の白色で淡い赤褐色の色素が入り、外套膜縁は白色〜水色の線で縁取られる。砂中に潜って生活する。分布
原記載 (Lightfoot, 1786) は Portland Catalogue 1786 lot 95 で、模式産地として Coromandel (インド南東岸 Coromandel 海岸) が示されている。奥谷編 (2000)『日本近海産貝類図鑑』では、本州房総半島以南の熱帯インド・西太平洋の潮間帯〜水深 50 m の細砂底から記録されている。種小名の由来
種小名 zonata はラテン語 zonatus の女性形「帯状の、縞のある」(zona = 帯) を意味する形容詞で、殻に走る顕著な黒色軸状線と褐色螺帯に因む。補足
原記載は Portland Catalogue 1786 lot 95 に Bulla Zonata の名で記述されており、末尾の "S." は元の原稿名の著者として Solander を示している。Portland Catalogue 自体は無記名で出版されたため、ICZN は著者として Rev. John Lightfoot を推定し、刊行年を括弧つきで [Lightfoot] 1786 と表記している。References
- Bulla Zonata, [Lightfoot J.] (1786). A Catalogue of the Portland Museum, lately the Property of the Duchess Dowager of Portland, deceased: which will be sold by auction, by Mr. Skinner and Co. London. viii + 194 pp. (Anonymously published auction catalogue; authorship attributed by ICZN convention to Rev. John Lightfoot)
- ひめやかた(新名), 岩川友太郎(編). (1919). 日本産貝類標本目録.
- ヒメヤカタガイ Hydatina zonata (Lightfoot, 1786), 奥谷喬司. (2000). 日本近海産貝類図鑑. 東海大学出版会.
季節性
撮影地
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