スミゾメキヌハダウミウシ Gymnodoris nigricolor Baba, 1960

スミゾメキヌハダウミウシ Gymnodoris nigricolor

Location
日本>三重>伊勢志摩>間崎島
Date
2019/05/15
Size
9mm
Depth
8.0m
Water temperature
19.9℃

特徴

体は細長く、体表は平滑でイボはない。体色はベルベットのような一様な黒色で、背面と腹面ともに青みがかった黒色で覆われる。特定の光下では外套膜の縁にぼんやりした蛍光青色の線がみえる個体がある。触角は短い円錐形で基部が融合し、見える長さ全体に 6 枚の横方向の褶葉が並ぶ。鰓は 10〜11 枚の単純な鰓葉が円形に並び、葉の側縁にさらに細かい褶葉が並ぶ。原記載の模式標本は体長わずか 4 mm の小型個体に基づく。

分布

模式産地は神奈川県三浦半島の三崎、相模湾内。原記載時は同地の水深 2 m の泥底から採集された 1 個体のみに基づいていた。Souza-Canal et al. 2025 の遺伝学的・形態学的再検討により本種は種複合体であることが判明し、現在は日本 (相模湾) とニューカレドニア (Koumac) の標本のみが狭義の本種に同定されている。

種小名の由来

種小名はラテン語の niger (黒) と color (色) を組み合わせた語で、本種の一様な黒色の体色を表す。和名「スミゾメ (墨染)」も同じく全身の黒色をあらわし、種小名と意味的に対応する。

補足

テッポウエビと共生するハゼ類の鰭に取り付き、鰭条の間の薄い皮膚を齧り取って摂食する。ハゼ自身は捕食され尽くさないため、寄生に近い関係とみなされる。一個体のハゼに複数のウミウシが同時に取り付いていることもある。Souza-Canal et al. 2025 により少なくとも 4 種からなる種複合体と再定義され、ニューカレドニア沖の別系統は Gymnodoris boussionae として、沖縄沖の集団は Gymnodoris nagoensis として、マーシャル諸島の標本はさらに別の未記載種として分離された。
References
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観察地: ×

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学術データベース

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