マトミノウミウシ Eubranchus ocellatus (Alder & Hancock, 1864)

マトミノウミウシ Eubranchus ocellatus

Location
インドネシア>バリ島
Date
2006/08/25
Size
15mm
Depth
21.0m
Water temperature
28.0℃

特徴

体長約 8 分の 5 インチ (約 1.6 cm) の小型のミノウミウシ類。体は線状で、白色を呈し、黄色の斑点と斑紋で飾られる。触角は長く細く、平滑で先端へと鋭く尖る。中央部は黄褐色、上部と下部は白色で、基部近くに少数の黄色斑をもつ。口触手は触角の約半分の長さで、白色を呈し、頭部の輪郭に連続する。背側突起は約 3 分の 2 まで膨らみ、その先で急に細くなり先端まで線状になる。先端は褐色で囲まれ、膨大部の上部の周囲には 5〜6 本の褐色の鎖状環が並ぶ。それ以外の表面は白色で黄色の斑をもち、中央には細い褐色の消化腺が縦に走る。背側突起は 4 群に配置され、前方の群が最も大きい。足は前方の角が長い触手状突起に伸長し、後方の尾部に向けてはやや幅広く鰭状となる。卵塊は細い白色の帯を成し、1〜2 巻きにゆるく螺旋状を呈する。原記載では希産種で、保存された個体は無く図示のみが残された。

分布

模式産地はインド南東部・マドラス州 Waltair (Vizagapatam 北方、現 Andhra Pradesh 州 Visakhapatnam) の Coromandel 海岸。Walter Elliot により 1853〜1854 年に採集された個体 (図示のみで保存されず) に基づく。後年タンザニア、紅海、フィリピン、インドネシア、ニューカレドニアなどインド洋〜西太平洋熱帯域から記録される。

種小名の由来

種小名 ocellata はラテン語で「小さな目を持った、目玉模様の」の意。背側突起の膨大部上部に並ぶ褐色の鎖状環が小さな目玉模様を成すことに由来する。

補足

原記載において Alder & Hancock は Eolis 属に置いた。後に Eubranchus 属に移された (author 表記の括弧書きはこの属移動を示す)。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Eubranchus ocellatus の解説・写真が掲載されています。

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