ペルトドーリス・アトゥロマクラータ Peltodoris atromaculata Bergh, 1880

ペルトドーリス・アトゥロマクラータ Peltodoris atromaculata

Location
スペイン>コスタブラバ>ラスタルティット
Date
2017/08/28
Size
40mm
Depth
10.0m
Water temperature
20.0℃

特徴

体長 4-7 cm 程度の中-大型のドーリス類で、体は楕円形でやや扁平、革のような硬い質感をもつ。体地色は乳白色で、背面と外套膜縁、足の上面に大型の黒色〜暗褐色の円形〜角形斑が散在する。地色を覆い隠す程に大型化した「ヒョウ柄」のような黒色斑が本種の最も目立つ識別特徴。触角は白色〜淡黄白色で、約22枚の薄板をもつ。鰓は6枚の三羽状で白色、各羽軸の内側面は黒色に染まる。刺激を与えると外套膜縁の一部を切り離して防御する (自切)。

分布

地中海全域に普通に見られる。模式産地はナポリ湾。岩礁の暗所、洞窟内部、オーバーハング下など光の弱い環境を好む。

種小名の由来

種小名 atromaculata はラテン語 ater「黒い」+ maculatus「斑のある」の合成で、「黒い斑をもつ」を意味する。乳白色の地に大型の黒色斑が散る本種の体色にちなむ命名。

補足

Peltodoris Bergh, 1880 のタイプ種。属名はギリシャ語 peltē「楯」+ Doris「ドーリス属」の合成で、革のような硬さをもつ盾形の体に由来する。海綿食性で、特に地中海産の褐色被覆性海綿 Petrosia ficiformis を主な餌とすることが知られている。Bergh 自身が 1880 年 5 月にナポリ動物学ステーションを訪問した際、Director Anton Dohrn から提供された生体標本に基づいて記載された。地中海でダイバーが目にする最も普通かつ識別容易なドーリス類のひとつ。
References
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