アカコダテウミウシ Peltodoris rubra (Bergh, 1905)
特徴
生時の体長 7.5 cm に達する中型のドーリス類。背面はやや大理石模様の赤色で、各 2-3 列に並ぶ黒褐色の大型斑をもつ。背面全面には径 0.5 mm までの低い白色乳頭が散在し、その多くが中央に黒色の点を有する。触角は柄が赤褐色、棍棒部は明色。鰓は 5 葉で軸は赤灰色、肛門突起は白縁、鰓葉は淡黄色。外套縁裏面は黄白色で径 4 mm までの不規則な黒褐色〜赤褐色斑が散在し、足底にはより小さく多数の同型斑が連なる。体形は長楕円形でやや扁平、肉質はやや軟。背面はほぼ平坦、幅広い外套縁の縁辺はやや波状にうねる。前足端の縁溝は強壮で、尾は短い。
分布
模式産地はインドネシア・スラウェシ南東のビノンカ島西岸 Pasir Pandjang 沖の礁 (Siboga 探検航海ステーション 220)。原記載時はギッセル島とセラム-ラウト間の錨地 (St. 172) の追加標本もあわせて記録されていた。現在はインド-西太平洋に広く分布する。種小名の由来
種小名 rubra はラテン語 ruber「赤い」の女性形で、生時の鮮やかな赤色の背面にちなむ。補足
本種は原記載本文で Discodoris ? Sibogae Bergh, 1905 として印刷されたが、同モノグラフ末尾の Corrigenda で Discodoris rubra に訂正された (Taf. I Fig. 7 のラベルに一致)。後に Peltodoris Bergh, 1880 へ移され、現組合せが確立した。References
- Discodoris rubra Bgh. n. sp., Bergh R. (1905). Die Opisthobranchiata der Siboga-expedition. https://doi.org/10.5962/bhl.title.11223
- Peltodoris rubra, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- アカコダテウミウシ(新称), 中野理枝. (2018). 日本のウミウシ. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Peltodoris rubra の解説・写真が掲載されています。
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