ユリヤガイ Julia japonica Kuroda & Habe, 1951

ユリヤガイ Julia japonica

Location
日本>静岡>宇佐美
Date
2021/12/12
Size
8mm
Depth
4.0m
Water temperature
18.0℃

特徴

体も殻もあざやかな緑色をした、二枚貝のような姿の嚢舌目の貝。腹足類でありながら左右 2 枚の殻をちょうつがいでつなぎ、見た目はごく小さな緑のアサリそっくりに見える。殻長はおよそ 8mm。殻頂のすぐ下が大きく窪むことで、近縁の他種と区別できる。触角は筒状に巻き、色は体地色と同じ緑。緑藻に取りついて葉上で過ごし、保護色として機能する。

分布

模式産地は和歌山県(本州)。日本沿岸を中心に記録される。

種小名の由来

種小名 japonica はラテン語で「日本の」の意。模式産地である日本にちなむ。

補足

緑藻ミルクサ Microdictyon japonicum を食草とする。本種が属するユリヤガイ科 (Juliidae) は、長らく化石でしか知られておらず二枚貝と誤認されていたが、1959 年に川口四郎が和歌山県下で生きた個体を発見し、嚢舌目に属する腹足類であることが判明したという経緯をもつ「殻が二枚ある巻貝」として知られる。和名「ユリヤガイ」は、黒田徳米 1935 が別種 Julia exquisita に対して与えた新称が起源で、その後 Kuroda & Habe 1951 によって日本産個体群が本種として記載された。
References
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