セキヒツクダタマガイ Eocylichna musashiensis (Tokunaga, 1906)

セキヒツクダタマガイ Eocylichna musashiensis

Location
日本>静岡>大瀬崎>一本松
Date
2021/06/03
Size
5mm
Depth
16.0m
Water temperature
18.0℃

セキヒツクダタマガイとは

房総半島・若狭湾から南シナ海の細砂底に生息するクダタマガイ科の小型巻貝。殻長 12 mm の長卵形の白色厚質殻が下方に向かって太まり、殻頂のまわりに角張りがある。

特徴

殻長は約 12 mm。厚質で光沢があり、白色。殻は長卵形で、下方に向かって太まる。殻頂のまわりには角張りがあり、開孔している。螺溝は微細で、殻底周辺で明瞭となる。殻口の軸唇は強い襞をつくる。

分布

波部 (1961)『続原色日本貝類図鑑』では本州〜九州の水深 20〜155 m の細砂底から記録されていた。奥谷編 (2000)『日本近海産貝類図鑑』では、太平洋側は房総半島、日本海側は若狭湾から南シナ海の水深 20〜200 m の細砂底へと分布記録が拡張されている。

種小名の由来

種小名 musashiensis は東京周辺の旧国名「武蔵 (むさし)」を意味するラテン形容詞 (-ensis は地名由来を示す接尾辞)。原記載は東京近郊の堆積層から得られた化石標本にもとづいて記述された。

補足

原記載 (Tokunaga, 1906) は東京近郊の地層から得られた化石として Cylichna musashiensis の名で記述された種で、後に現生種としても日本近海から記録された。波部 (1961) は本種と似て円筒形の種ウチキクダタマガイ Eocylichna protracta を九州西岸・中華沿岸産として区別している。
References
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