コノハミドリガイ Elysia marginata (Pease, 1871)
特徴
体地色は変異が多いが通常は緑色体表には様々な大きさの黒点がある
側足縁は黒色、その内側が橙色で縁取られる
白い斑点が体表全体に広がっているが、側足縁に白い帯や線が入ることはない
触角は筒状
色は橙色で縁の部分に黒色の線が入る
ハネモの仲間を食べる
食べた緑藻の葉緑体を細胞内に取り込み一次的に保持する(盗葉緑体現象)
隠蔽種が多くいるとされている
分布
西太平洋、中部太平洋種小名
Krug P.J., Vendetti J.E. & Valdés Á. (2016). にて Elysia ornata はカリブ海の限定種とされた。補足
体の大部分を自ら自切した後、残った頭部から体全体を再生できることが発表された(三藤, 2021)。寄生生物を排出するため、摂取した毒を排出するためなどと理由は推測されるが未確認。References
- Elysia (Elysia) grandifolia KELAART, var. orientalis BABA, n.n. =Elysia grandifolia BABA, 1937 Konoha-midorigai, Baba, K. 1957. The species of the genus Elysia from Japan. Publ. Seto Mar. Biol. Lab. 6(1): 69-74, pls 3-4.
- コノハミドリガイ, ヒメコノハミドリガイ, 高岡高等学校生物研究会(編). (1964). 富山湾産後鰓類図譜.
- コノハミドリガイ, 小野 篤司. (1999). ウミウシガイドブック.
- コノハミドリガイ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉.
- コノハミドリガイ, 殿塚孝昌. (2003). ウミウシガイドブック〈3〉.
- コノハミドリガイ, 中野 理枝. (2004). 本州のウミウシ.
- コノハミドリガイ, 小野 篤司. (2004). 沖縄のウミウシ.
- コノハミドリガイ, 小野 篤司, 加藤 昌一. (2009). ウミウシ.
- Elysia marginata, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
- Krug P.J., Vendetti J.E. & Valdés Á. (2016). Molecular and morphological systematics of Elysia Risso, 1818 (Heterobranchia: Sacoglossa) from the Caribbean region. Zootaxa. 4148(1): 1-137.
- Mitoh, Sayaka, and Yoichi Yusa. 2021. Extreme Autotomy and Whole-Body Regeneration in Photosynthetic Sea Slugs. Current Biology 31(5): R233–34.