エリシア・クロロティカ Elysia chlorotica A. A. Gould, 1870
エリシア・クロロティカとは
北米東岸の塩湿地に分布する小型の嚢舌類で、緑藻 Vaucheria litorea を食べて取り込んだ葉緑体で長期間光合成を維持できることで知られる。特徴
体長は最大 60 mm 程度。体は扁平で、緑藻に擬態する鮮やかな緑色を呈し、白色や赤色の小さな斑点が散る。歯舌の中央歯で緑藻 Vaucheria litorea の細胞壁を突き刺し、内容物を吸う食性をもつ。分布
原記載時はアメリカ合衆国マサチューセッツ州周辺、メイン湾沿岸の塩湿地で得られた個体に基づき記載された。その後の記録は北米東岸(メイン湾からフロリダ)に集中する。種小名の由来
種小名 chlorotica はギリシャ語 chloros(緑色の)に由来し、鮮やかな緑色の体色にちなむ。補足
取り込んだ葉緑体を体組織内に保持し、数か月にわたり光合成を維持する盗葉緑体(kleptoplasty)の代表的研究対象として知られる。References