ソボルイミノウミウシ Nella soboli (Martynov, 1992)

ソボルイミノウミウシ Nella soboli

Location
日本>北海道>羅臼>ロウソク岩
Date
2016/09/10
Size
??mm
Depth
5.0m
Water temperature
15.0℃

ソボルイミノウミウシとは

日本海北部の冷水域に分布する小型のミノウミウシで、淡黄白色の体に褐色〜茶色の消化腺が透ける細長い背側突起と、その表面に散る白い斑点・条が特徴。

特徴

体は中程度の幅で、足と尾は広い。触角口触手は長さがほぼ等しく、表面はなめらか、わずかに皺がある程度。背側突起は細長く太めで、列ごとに密に並ぶ。肛門前の突起列は最大 6 列で、肛門は突起列の側方に開く。
体地色は淡黄白色で、突起内部の消化腺は薄褐色・砂色から暗褐色まで個体差があり、基部はやや濃色を帯びる。突起の外側表面には白い斑点や条が散り、先端は無色か白色顆粒を散らす。触角は半透明〜淡黄色から橙黄色を帯び、先端付近に白色顆粒が散る。
ホロタイプの生時全長は約 30 mm に達した。

分布

原記載時は日本海のソボル湾(ロシア沿岸)から記録されていた。その後はスポコーイナヤ湾や中部・南千島列島(オホーツク海側のウルップ島ナタリヤ湾を含む)からも報告され、北海道沿岸への分布も示唆されている。潮間帯から水深 10 m 前後の岩礁・転石帯に生息する。

種小名の由来

種小名 soboli は、模式産地である日本海のソボル湾にちなむ。

補足

寒冷海域に適応した冷水性の種で、繁殖は冬季におこなわれる。発生は直達発生またはきわめて短い浮遊期を経る短縮型で、寒冷環境下での生存戦略と考えられる。食性は十分に解明されていないが、ヒドロ虫類を捕食すると推定されている。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Nella soboli の解説・写真が掲載されています。

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