ヒミツナメクジ Aiteng mysticus Neusser, H. Fukuda, Jörger, Kano & Schrödl, 2011
特徴
ナメクジのような形をしており,頭側の触手やその他の体節を持たない背中の表面は多量の粘液で光沢がある。
背中の外套膜は淡褐色から紫褐色。
頭部は短い丸い膨らみが1対あり、後側方の角には明瞭な黒目がある。
中央には、前脚のすぐ後ろの部分から足の後端までの不明瞭な縦溝がある。
足は単純で丸い。
足の側面は色素のない淡いベージュ色。
1個体で自切の可能性が観察された。
分布
日本(琉球諸島)種小名
発見時につけられた「ヒミツナメクジ」という和名に因む補足
Aiteng属はスナウミウシ目という海産分類群に属し、殻を失った裸の状態で陸に上がった、「陸ウミウシ」であるとされた。References
- Aiteng mysticus new species, Neusser, T. P.; Fukuda, H.; Jörger, K. M.; Kano, Y.; Schrödl, M. (2011). Sacoglossa or Acochlidia? 3D Reconstruction, molecular phylogeny and evolution of Aitengidae (Gastropoda: Heterobranchia). Journal of Molluscan Studies. 77, 332-350. page(s): 341
- Kano, Yasunori; Neusser, Timea P.; Fukumori, Hiroaki; Jörger, Katharina M.; Schrödl, Michael (2015-10-01). "Sea-slug invasion of the land". Biological Journal of the Linnean Society. 116 (2): 253–259. doi:10.1111/bij.12578