キヨコカメガイ Telodiacria quadridentata (Blainville, 1821)
キヨコカメガイとは
世界の温帯〜熱帯外洋に分布する有殻翼足類で、背面観が卵方形の小さな殻と、強く膨らむ腹殻、半円形の鍔状の外唇で見分ける。特徴
殻長と殻幅はほぼ同じで、背面観は卵形〜方形を呈する。背殻には深い縦溝が刻まれ、腹殻は強く膨らむ。背殻の外唇は半円形の鍔状で、殻口縁は褐色で縁取られる。原殻は残らないが、扁圧された初生殻はヒラカメガイのものとよく似ている。Spoel (1967, 1968) は 2 亜種を提唱したが、中間形もあり境界は明瞭ではない。分布
原記載時の地中海・大西洋系の材料に基づき記載された。その後の記録は世界の温帯〜熱帯外洋域に広がる。種小名の由来
種小名 quadridentata はラテン語 quadri-(4)と dentata(歯のある)の合成で、殻口縁に並ぶ 4 つの突起にちなむ。補足
ハダカカメガイ科 (Cavoliniidae) に属する有殻翼足類で、外洋性のプランクトンとして生活する。References
- Hyalaea quadridentata, Blainville H.M.D. de (1821). Hyale, Hyalæa. Dictionnaire des Sciences Naturelles. 22. Levrault, Strasbourg & Le Normant, Paris.
- 奥谷喬司. (2017). わが国近海に見られる浮遊性巻貝類 V 有殻翼足類・カメガイ亜科. うみうし通信. 92.
- Telodiacria quadridentata n. comb., Rampal J. (2017). Euthecosomata (Mollusca, Gastropoda, Thecosomata). Taxonomic review. https://doi.org/10.1101/098475
- キヨコカメガイ, 中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
本書に掲載されています
中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.
文一総合出版
本書には Telodiacria quadridentata の解説・写真が掲載されています。
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