クロスジアメフラシ Stylocheilus striatus (Quoy & Gaimard, 1832)
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>名護湾内
- Date
- 2017/01/08
- Size
- 20mm
- Depth
- 3.0m
- Water temperature
- 24.0℃
特徴
体地色は半透明の褐色から緑色まで変異が大きく、青色やピンク色の眼点が散在する個体もあれば、これを欠く個体もいる。体表全体に暗褐色の縦線が密に走るのが特徴で、和名・英名ともこの縞模様に由来する。体表には分岐する突起が並ぶが、その大きさ・形・色には個体差が大きい。体長は最大で約65mmに達する。分布
インド洋から太平洋にかけての熱帯・亜熱帯海域に広く分布する。模式産地はニューギニア島西部 (現インドネシア・西パプア)。紅海、南アフリカ、日本、ハワイ諸島、ガラパゴス諸島、バハ・カリフォルニア、カリブ海など、潮間帯から水深30m程度までの浅海から記録がある。近年の分子系統解析では、従来汎熱帯種とされてきた個体群に複数の隠蔽種が含まれることが示されている。種小名の由来
ラテン語の striatus (縞のある) に由来し、体表を縦に走る縞模様を指す。原記載は Aplysia striata Quoy & Gaimard, 1832。フランスの軍艦アストロラーベ号による太平洋探検航海 (1826-1829) の動物学報告で記載された。補足
浮遊性の幼生期を経る浅海性のアメフラシで、藍藻類 (とくに Lyngbya 属) を主食とする。藍藻が産生する毒素を体内に蓄積することで天敵への防御に利用していると考えられている。長らく Stylocheilus longicauda (Quoy & Gaimard, 1825) と混同されてきたが、現在は別種として整理され、本種は Stylocheilus striatus (Quoy & Gaimard, 1832) を有効学名とする。Notarchus stimpsoni Pilsbry, 1896 などはシノニムとして扱われる。References
- クロスジアメフラシ(新稱), 馬場菊太郎 & 濱谷巌. (1952). 紀州産後鰓類目録. 南紀生物. Supplement 1: 1-11.
- クロスジアメフラシ, 生物學御研究所編. (1955). 相模湾産後鰓類図譜〈補遺〉. 岩波書店.
- クロスジアメフラシ, 高岡高等学校生物研究会(編). (1964). 富山湾産後鰓類図譜.
- クロスジアメフラシ, 小野篤司. (1999). ウミウシガイドブック. TBSブリタニカ.
- クロスジアメフラシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- 高岡生物研究会. (2002). 日本海のウミウシ. 第2版.
- ステュロケイルス・ストリアトゥス, 殿塚孝昌. (2003). ウミウシガイドブック〈3〉. TBSブリタニカ.
- クロスジアメフラシ, 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- クロスジアメフラシ, 中野理枝. (2004). 本州のウミウシ. ラトルズ.
- クロスジアメフラシ, 小野篤司 & 加藤昌一. (2009). ウミウシ. 誠文堂新光社.
- Stylocheilus striatus, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2015). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific. New World Pubns Inc.
本書に掲載されています
Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.
New World Publications
本書には Stylocheilus striatus の解説・写真が掲載されています。
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クロスジアメフラシの写真
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