レイチェルミノウミウシ Godiva rachelae Rudman, 1980

レイチェルミノウミウシ Godiva rachelae

Location
日本>沖縄>宮古島>ドロドロパーク II
Date
2019/08/11
Size
35mm
Depth
19.0m
Water temperature
27.0℃

特徴

体長 37 mm 程度の細長く高さのあるミノウミウシ類で、心嚢部が顕著に膨らむ。尾部は長く細い。触角は長く先細りで、皺が寄り環状に見える個体がある。口触手も長く細い。腹足は体よりやや幅広く、前縁は細い足角を伸ばす。背側突起は左右各 5〜7 群で、各群はわずかに隆起した台座上に多列の弓状に並ぶ。各弓の頂部の突起が最大で長く、刺激時には硬直して立ち上がる。

頭部は薄い橙色で濃い橙色の細点をもち、各触角の内側から口触手の上面外側へ向かって鮮橙色の線が 1 対走る。口触手の近位半はピンク紫色 (背面は乳黄色斑) で遠位半は乳黄色。背側突起の下方には乳黄色の縦帯が体側を走り、突起群の間で広がる。背面正中部には触角と第 1 弓の間に菱形の乳黄色斑、心嚢上に大型の細長斑、突起群の間に小型斑が並び、いずれも濃い橙色の縁取りで囲まれる。触角は薄橙色で先端が黄色。腹足は半透明白色で白色斑をもち、前縁・足角は乳黄色、尾の遠位半は薄紫色。背側突起の下 2/3 は薄橙色、上 1/3 は透明で先端付近に乳黄色の亜頂部帯。消化腺は橙色突起壁の下では赤橙色〜褐色、透明部では赤紫色〜ピンク紫色を呈する。

分布

模式産地はタンザニア・ダルエスサラーム北方 12 km の Kunduchi。原記載時はタンザニア沿岸 (Kunduchi、ダルエスサラーム港 North Reef) およびオーストラリア・クイーンズランド Townsville 沖の Broadhurst Reef から記録されており、インド・西太平洋に広く分布する可能性が高いと評価されていた。

種小名の由来

種小名 rachelae は、原記載者の娘 Rachel Elizabeth (1977 年生) への献名。

補足

刺激を受けると背側突起を立てて体を側方に屈曲させて遊泳して逃れる。卵塊は水槽内で大型のヒドロ虫群体上に産み付けられ、白色卵を含む大型の絡み合った管状鎖を形成する。
References

本書に掲載されています

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版. 表紙

中野理枝. (2019). 日本のウミウシ. 第二版. 文一総合出版.

文一総合出版

本書には Godiva rachelae の解説・写真が掲載されています。

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