アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis (Baba, 1930)

アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis

Location
日本>静岡>大瀬崎>湾内
Date
2014/02/13
Size
15mm
Depth
5.0m
Water temperature
14.1℃

特徴

原記載の唯一の生体標本は体長 27 mm、相模湾江ノ島産。頭部前外側角は前方へ伸びず、口触手触角平滑で細く、長さもほぼ等しい。背側突起は片側 3 群に分かれ、第 1 群に約 40 本、第 2 群に約 25 本、第 3 群に約 20 本。各群は馬蹄形 (horse-shoe shaped) の基盤上に並ぶ。肛門は第 2 群中央、生殖門は右側第 2 群の前外側基部。腹足前縁は横溝で上下に分かれ、上唇は中央が切れ込む。

体地色は頭部および腹足前縁が橙黄色、口触手と触角は頭部と同色で先端のみ白色。背は半透明の白色だが、内臓器官が皮膚を透かして橙黄色に見える。背側突起は赤褐色の血管が走り、背面 (突起・触角を含む) に白色の小斑が散る。後年の観察では生体は淡黄色〜橙赤色まで個体変異があり、最大 45 mm に達する。

分布

模式産地は相模湾江ノ島 (神奈川県)。後年、太平洋側 (陸奥湾、相模湾、駿河湾、志摩、瀬戸 (紀伊)、大阪湾、瀬戸内海、佐伯湾、天草) と日本海側 (佐渡、富山湾周辺) から記録される。

種小名の由来

原記載の和名対照表 (p.122) には「Hervia enosimensis n. sp. アカエラミノウミウシ (新稱)」と記載されるのみで、種小名そのものの etymology は明記されていない。種小名 enosimensis は模式産地である相模湾江ノ島 (Enosima) の地名由来であることが本文 "One living specimen from Enosima, Sagami Bay" (p.118) から明らか。

補足

原記載者は当初、本種を江ノ島産個体に基づき記述された Rizzolia modesta と近縁としつつも、鰓群の数の違いと突起の色彩配色を理由に区別して新種としたが、より多くの個体での検証が必要とも記している。属 Sakuraeolis は本種を模式種として後に設立された。
References
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