タマノミドリガイ Edenttellina limax (Kawaguti & Baba, 1959)
特徴
二枚貝形態をもつ嚢舌類 (Juliidae) の小型種。殻は最大殻長 8 mm、側面視で細長い楕円形、ふくらみが強く後端は丸い。殻頂は殻長の後ろ 3 分の 1 付近にあり、あまり隆起しない。極めて薄く半透明で淡い黄緑色〜黄白色。表面は平滑で細かい成長線に不明瞭な放射状細線が交差する。靱帯はごく淡い灰黄色。左殻頂には小さな螺旋状の原殻があり、ほぼ水平に傾いて右殻の上に張り出す。軟体部は細長い体つきで、頭部に耳状の触角と葉状口触手をもつ。体長は最大で伸展時に約 12 mm。分布
瀬戸内海 (普通) および富山湾 (日本海、希少)。模式産地は岡山県玉野 (瀬戸内海)。緑藻 Caulerpa okamurai を摂食する。種小名の由来
種小名 limax はラテン語で「ナメクジ」を意味する一般語彙で、軟体部の外形が細長い体つきであることにちなむ。補足
原属 Tamanovalva は Edenttellina のシノニムとされた。さらに先取権をもつ属名として Berthelinia がより適切とする見方もあり、WoRMS などの現データベースでは Berthelinia limax を accepted name とすることが多い。References
- Tamanovalva limax, Baba K. (1961). ON THE IDENTIFICATION AND THE AFFINITY OF TAMANOVALVA LIMAX, A BIVALVED SACOGLOSSAN MOLLUSC IN JAPAN. Publications of the Seto Marine Biological Laboratory. 9(1): 37-62. https://doi.org/10.5134/174663
- 高岡生物研究会. (2002). 日本海のウミウシ. 第2版.
- タマノミドリガイ, 小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.
本書に掲載されています
小野篤司 & 加藤昌一. (2020). 新版 ウミウシ. 誠文堂新光社.
誠文堂新光社
本書には Edenttellina limax の解説・写真が掲載されています。
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