アプリシア・ニグロチンクタ Aplysia nigrocincta von Martens, 1880
特徴
体色は赤褐色、黒色、栗色と変化に富み、体表には大小の白斑の入るものも見られる。赤褐色の個体は、側足や腹足、触角先端と口触手先端が黒色になる。黒色の個体は側足縁が明るい色になる。
内臓嚢は丸く大きく膨らむ。広がった側足から外套孔やその内側の貝殻が見える場合もある。
刺激を与えると紫色の汁を出す。
70mmに達するとされるが通常は20mm程度。
分布
東太平洋から東アフリカモザンビーク、モーリシャス、フィリピン、インドネシア、バヌアツ
補足
本種は Aplysia elongata–nigrocincta species complex となり、正しく分けるためにはDNA分析が必要Aplysia parvula は、南カリブ海(バージン諸島とセントビンセント)とホンジュラスの熱帯水域のタイプに限定された
References
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