ラウンシナ・ルブロプルプラータ Launsina rubropurpurata (Gosliner & Willan, 1991)

Launsina rubropurpurata

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ラウンシナ・ルブロプルプラータとは

熱帯インド太平洋に分布する小型のミノウミウシ。深い紫色の体に背面全体を覆う細かい白色斑と、橙赤色の背側突起をもつ。

特徴

体長 4〜9 mm 程度の小型のミノウミウシ類。体地色は深い紫色で、背面全体に不透明な白色の細点が密にちらばる。
体は細長く、背面は高く滑らかなドーム状。前足角は短く触手状で、体軸にほぼ垂直に伸びるか湾曲する。
口触手は基部側が紫色、末端 3 分の 1〜2 分の 1 が不透明な白色を呈する。触角は穂状で 12〜13 枚の薄板が密に並び、基部側は白色、先端側がオレンジ色の二色配色を示す(黄色の中央バンドなし)。
背側突起は短い紡錘形で、共通の柄からまばらに持ち上がり明瞭な束状に並ぶ。基部から中部までが紫色、中間部から末端寄りはオレンジ赤色、頂端の刺胞嚢はオレンジ色。

分布

模式産地はパプアニューギニア・マダン、Cape Croiselles 南約 1 km の Quarry(水深 30.5 m)。原記載Gosliner & Willan 1991)では南アフリカ・ナタール、マーシャル諸島・エネウェタク、パプアニューギニアから記録されていた。Ekimova ほか 2026 はニューカレドニア産個体が原記載の形態と一致することを確認した一方、ベトナムと日本の個体群は別種 Launsina tanyae として分離された。原記載産地のうち本種に確実に同定できるのはニューカレドニアと模式産地のパプアニューギニア・マダン産個体で、南アフリカやマーシャル諸島の個体群が本種か否かは追加の形態・分子調査を要し、種複合体である可能性が残る。

種小名の由来

種小名 rubropurpurata はラテン語 ruber(赤)と purpura(紫)の合成で、本種の赤色の背側突起と紫色の体色にちなむ。

補足

属名 Launsina はフィリピン神話の女神 Laun-Sina に由来する。Laun-Sina は東の空・星・海を司り、乾季に陽光と涼風をもたらし、強い台風から人々を守るとされる女神。
近縁の Launsina tanyae とは、地色がより深い紫色である点、不透明な白色斑が背面全体に密に分布する点、触角が白色と橙色のみの二色である点で外見的に区別される。両種は COI 遺伝子で 12.1 % の塩基置換差をもつ。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Launsina rubropurpurata の解説・写真が掲載されています。

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