ワカバミドリガイ Elysia nealae Ostergaard, 1955

ワカバミドリガイ Elysia nealae

Location
日本>東京>八丈島>底土(三又)
Date
2017/04/19
Size
40mm
Depth
8.0m
Water temperature
14.7℃

特徴

体長 15 mm 前後、原記載では最大 33 mm に達する細長い嚢舌類。体型はほぼ円筒に近く、後方に向かってゆるやかに先細る。側足葉はよく発達して背面で内側に折り重なり、左右が背中で接する。触角は細長く真っ直ぐに伸び、先端に向かって尖って前外側を向く。眼は触角基部の後外側に明瞭で、各眼を小さな白点が取り囲む。腹足は前縁中央に浅い切れ込みを持ち、後方は鈍く尖って終わる。体地色は淡緑色から鮮緑色で、体表全体に白色の細点が散在し、特に触角・頭部・側足縁付近で密集する。側足の縁と尾部先端は黄緑色を帯びる。緑藻を吸引摂食し、葉緑体を体内に保持して光合成的に利用する。

分布

中部太平洋。模式産地はハワイ・オアフ島ワイキキで、海藻に付着した状態で 1923 年 11 月 24 日に Marie C. Neal によって採集された (ホロタイプ USNM 574930)。日本 (南西諸島を含む)・グアム・パルミラ環礁からも記録されている。

種小名の由来

ハワイの植物学者 Marie Catherine Neal (1889-1965) への献名。彼女がワイキキで模式標本を採集したことに由来する。

補足

同所性の Elysia degeneri とは、触角が長く滑らかで先細る点 (E. degeneri は短く節状で先細らない) と、側足葉が均一に緑色である点 (E. degeneri は内縁に鮮やかな橙色の縁取りを持つ) で容易に区別できる。日本産個体に対しては「アマミミドリガイ」が中野ほか 2015 で提唱されたが、同名はすでに Berthelinia 属の種に与えられているため使えず、現在は西田 2024 による「ワカバミドリガイ」が用いられている。
References

本書に掲載されています

西田和記. (2024). ウミウシの生態観察図鑑. 誠文堂新光社. 表紙

西田和記. (2024). ウミウシの生態観察図鑑. 誠文堂新光社.

誠文堂新光社

本書には Elysia nealae の解説・写真が掲載されています。

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