ツブツブキヌハダウミウシ Gymnodoris tuberculosa Knutson & Gosliner, 2014

ツブツブキヌハダウミウシ Gymnodoris tuberculosa

Location
日本>沖縄>石垣島・八重山周辺>伊土名ポール脇
Date
2018/02/22
Size
10mm
Depth
6.0m
Water temperature
22.0℃

ツブツブキヌハダウミウシとは

体長 1〜2 cm 程度の小型のキヌハダウミウシ類で、 半透明の白色の体に小さな白いイボ状突起が一面に散らばるのが特徴。 内部の消化腺がオレンジ〜ピンク〜褐色に透けて見える。

特徴

体長は固定標本で 1.6〜11 mm。 体地色は均一に半透明の白色で、 背面全体に小さく丸いイボ状突起が密に散在する。 半透明の体を通して内部の消化腺が見え、 オレンジ・ピンク・褐色など個体差がある (餌生物に由来する変化と推測される)。 触角は薄葉が 8〜13 枚、 半透明の白〜クリーム色〜淡黄色。 鰓は体地色と同じ色で、 9〜13 本の主分枝が肛門を中心に完全な円状に並び、 体の中央付近 (やや後方寄り) に位置する。 生殖孔は右側、 触角後端と鰓の中間より触角寄りにある。 足の前縁中央には口の下方に深い溝がある。 皮下には防衛機能を持つとされる枝分かれした腺状構造が、 体側〜腹側の前半部に見られる。

分布

模式産地はパプアニューギニア・マダン州 Madang Resort 付近の Kranket Fish Market Cove (5°12'28"S, 145°48'32"E)。 原記載 (2014) ではパプアニューギニア・フィリピンが正式記録地、 過去に Gymnodoris sp. 3 として図示された個体 (Gosliner et al. 2008、 マーシャル諸島) およびインドネシア・ラジャアンパットからの観察例も本種に該当するとされた。 日本では奄美大島からも記録がある。

種小名の由来

ラテン語 tuberculosus (= イボの多い、 瘤の多い) に由来し、 体表を一面に覆う白色のイボ状突起にちなむ。

和名の由来

体表を覆う小粒の突起から、 ツブツブキヌハダウミウシの新称が与えられた。

補足

かつてはシロボンボンウミウシ Gymnodoris sp. 1 の幼体ではないかとの説もあったが、 原記載 (2014) で独立種として整理された。 食性は不明。 昼間はサンゴ礫の裏面に潜み、 夜間に活発に活動する。 イボ状突起をもつ他のキヌハダウミウシ属種、 例えば Gymnodoris auritaGymnodoris ceylonica は突起が黄〜赤橙色に色づくのに対し、 本種は体地色も突起も均一に半透明の白色である点で区別できる。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Gymnodoris tuberculosa の解説・写真が掲載されています。

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