オカダウミウシ Vayssierea felis (Collingwood, 1881)

オカダウミウシ Vayssierea felis

Location
日本>静岡>大瀬崎>湾内
Date
2014/02/13
Size
8mm
Depth
5.0m
Water temperature
14.1℃

特徴

体長は 5〜6 mm 前後と小型で、体地色は半透明の橙色から赤みを帯びた橙色を呈する。体は細長く後方に向かって細まる。背面に鰓を欠き、触角は短くて単純な円錐形で褶葉触角鞘ももたない。口には口触手をもたない。波の穏やかな潮間帯の岩礁裏面や転石下で、ウズマキゴカイ類などの石灰質の管棲多毛類を専食する。卵嚢には 3〜5 個ほどの卵が含まれ、浮遊幼生期を経ずに直達発生で這い出す。

分布

模式産地は南シナ海。日本・中国・ロシア沿海州・オーストラリア・ニューカレドニア・ニュージーランド・ハワイ諸島・南アフリカ・タンザニアなどインド・西太平洋に広く分布する。北米西岸ではサンディエゴへの移入が報告されており、寄主のウズマキゴカイ類とともに人為的に分散した可能性がある。

種小名の由来

種小名 felis はラテン語で「ネコ」を意味する。Collingwood は原記載で、本種が体を伸縮させて「キツネ、ウサギ、ネコ」と次々に姿を変えるように見えると記し、その柔軟な体型から命名した。

補足

馬場菊太郎が 1930 年に東京湾沿岸の標本を Okadaia elegans として記載し、新属 Okadaia を恩師である岡田弥一郎教授に献名した。馬場が裸鰓類研究で初めて立てた新属で、彼の分類学者としての出発点を象徴する種。
References
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学術データベース

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