ツマグロミノウミウシ Eubranchus mimeticus Baba, 1975
特徴
生時の体長 3 mm の小型種。足の前隅は丸く、背側突起は短めの紡錘形をなす。背側突起は左右各側に 5 斜列で並び、最大の斜列は 4〜5 個からなる。背側突起の表面は平滑で、瘤状の突起をもたない。口触手と触角はほぼ同長で、いずれも単一(分岐しない)。体色はホリミノウミウシ属の中では異例で、頭部・背面・側面が鮮やかな朱赤色に染まる。背中線正中には頭部から尾の先端まで蛋白色の広い縦帯が走り、体側にはその朱赤色域の外縁を区切る蛋白色の細い縦線が 1 本ずつ加わる。背面の蛋白色広帯の左右両側には青黒色の縦帯が走るが、背側突起の列に隠れて外側からは認めにくい。口触手は全長が青黒色、触角は上半部のみが青黒色で下半部は蛋白色を帯びる。背側突起の上面には 3 条の蛋白色縦帯が走り、先端の覆いは黒く染まる。足縁・蹠・眼域は無色。
分布
模式産地は福井県越前海岸・鮎川。原記載時は日本海中部沿岸から知られていた。種小名の由来
種小名 mimeticus はラテン語で「模倣する」「擬態する」を意味し、体色が同所的に出現する嚢舌類の Placida cremoniana (ツマグロモウミウシ) によく似ることに由来する命名。和名「ツマグロミノウミウシ」も同様に「ツマグロモウミウシに似たミノウミウシ類」の意で、原記載と同時に高橋征五郎氏により与えられた。補足
体色が酷似する Placida cremoniana は別目の嚢舌類で、頭端の触角が耳状を呈する点で本種と容易に外見的に区別される。References
季節性
撮影地
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