アミメイボウミウシ Phyllidiopsis krempfi Pruvot-Fol, 1957
特徴
体長 33〜65 mm に達する大型のイボウミウシ類。生時の体型は長楕円形。背面の地色は桃色を基調とし、不規則な黒色縦走線が結節間を蛇行する。半透明の桃色背面を通して長い骨針が透けて見える。背面結節は大型で、基部は幅広く先細りに細る形状で、地色と同じ桃色。中央寄りの多重複合型結節は頂部がより淡い桃色を呈する。背面には 2 本の主要な黒色縦線が走り、両線は触角周囲を取り巻いた後、触角の前方で合流する。それ以外にも不規則な方向の黒線が結節周辺にあり、極めて短いものも見られる。一部の個体では外套膜縁まで伸びる短い黒色放射線をもつ。外套膜縁は背面と同じ桃色。触角は前面と基部周囲が桃色、尖った先端と後面が黒色。腹側の外套膜縁と足は一様に淡桃色。鰓は淡灰色。融合した口触手は淡桃色で、小さな尖った灰色の先端と長い腹側溝をもつ。分布
インド洋〜西部太平洋。模式産地は Nha Trang (現ベトナム中部)。種小名の由来
種小名 krempfi はラテン語化された属格形で、Krempf 氏への献名。補足
他の Phyllidiopsis 種からは、桃色を基調とする色彩、先細りで幅広い基部をもつ大型結節、頂部が淡桃色の多重複合型中央結節という外見的特徴で識別される。和名「アミメイボウミウシ」は不規則な黒線が背面で網状に見えることに由来する。References
- Phyllidiopsis krempfi n. sp., Pruvot-Fol A. (1957). Révision de la famille des Phyllidiadae (2). Journal de Conchyliologie, Paris. 97: 104-135.
- Phyllidiopsis krempfi Pruvot-Fol, 1957 (redescribed p.66), Brunckhorst D.J. (1993). The systematics and phylogeny of phyllidiid nudibranchs (Doridoidea). Records of the Australian Museum, Supplement 16: 1-107.
- アミメイボウミウシ, 小野篤司. (1999). ウミウシガイドブック. TBSブリタニカ.
- アミメイボウミウシ, 鈴木敬宇. (2000). ウミウシガイドブック〈2〉. TBSブリタニカ.
- フィリディオプシス・クレンフィ, 殿塚孝昌. (2003). ウミウシガイドブック〈3〉. TBSブリタニカ.
- アミメイボウミウシ, 小野篤司 & 加藤昌一. (2009). ウミウシ. 誠文堂新光社.
季節性
撮影地
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