チギレユキイロウミウシ Hypselodoris babai Gosliner & Behrens, 2000
- Location
- 日本>沖縄>沖縄本島(本部・北部エリア)>石切(安和)
- Date
- 2010/04/21
- Size
- 40mm
- Depth
- 17.0m
- Water temperature
- 22.0℃
特徴
体長は少なくとも25mmに達する。体地色は不透明な白色で、背面の中央部分は深い赤褐色〜紫褐色を呈する。背面には大きさと形がさまざまな細長い楕円形の白色斑が散在する。この白い楕円斑は触角の間から始まり、外套膜の中央線付近に沿って鰓嚢のあたりまで連なって現れる個体もある。腹側には外套膜と同様の幅広い白色帯があり、足の後端の中央線に沿って白色の楕円斑が並ぶ。
鰓と触角は鮮やかな赤色。触角は非常に長く穿孔型で25枚の襞をもつ。鰓冠は背丈が高く直立し、5枚の単羽状鰓葉から成る。
外套腺は前側部と後端のみに分布し、後方に3〜4個の大型腺、前側部の左右に4〜6個の小型腺をもつ。
分布
模式産地は沖縄県・瀬良垣 (せらがき)、水深55m。インドネシア (スラウェシ)、東オーストラリア (南クイーンズランド)、ニューカレドニア (リフー) からも記録があり、西太平洋に広く分布する。種小名の由来
種小名 babai は、日本のウミウシ研究の先駆者、馬場菊太郎博士 (1905-2001) への献名。論文中で著者らは「私たちのキャリアを通じて常にインスピレーションを与えてくれた友人・同僚」と紹介し、約70年にわたり日本産後鰓類の多様性を綿密に記録し続けた業績を讃えている。補足
和名「チギレユキイロウミウシ」は濱谷 2002 が馬場博士追悼論文の中で「新称」として導入した。References
- Hypselodoris babai sp. nov., Gosliner T.M. & Behrens D.W. (2000). Two new species of Chromodorididae (Mollusca: Nudibranchia) from the tropical Indo-Pacific, with a redescription of Hypselodoris dollfusi (Pruvot-Fol, 1933). Proceedings of the California Academy of Sciences. 52(10): 111-124.
- チギレユキイロウミウシ(新称), Hamatani, I., 2002. Malacological contributions of Dr, Kikutaro Baba (1905-2001). Venus, Jap. Jour. Malac., 61(1-2): 97-100.
- チギレユキイロウミウシ, 小野篤司. (2004). 沖縄のウミウシ. ラトルズ.
- Hypselodoris babai, Johnson R.F. & Gosliner T.M. (2012). Traditional taxonomic groupings mask evolutionary history: a molecular phylogeny and new classification of the chromodorid nudibranchs. PLoS ONE 7(4): e33479.