キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa Pease, 1860

キイロクシエラウミウシ Doriopsis granulosa

Location
日本>神奈川>真鶴
Date
Size
25mm
Depth
0.5m
Water temperature
26.0℃

特徴

体長 25 mm 程度の小型〜中型のドーリス類。体は長卵形で乳頭状を呈し、やや堅い質感で背面は凸状。外套膜は前後ほぼ同様に丸く、足を完全に覆い、中央でやや収縮し、不規則に並ぶ細かな粒状突起で覆われる。触角は小さく直立し、柄部をもたず卵形で粗く傾斜した板葉が並び、単純な腔に収納できる。鰓は 11 葉で大きく粗い羽状を呈し、後方ほど高くなり、横臥状で単一の半円形腔に収納できる。吻は淡黄色で、緑色の乳頭状突起をもつ。足は長卵形で前後とも丸い。生時の体地色は淡黄色で、背面に緑色の乳頭状突起をもつ。Pease は属の特徴として、外套膜が大きく頭部と足を覆い、背側触角は 2 本で板葉状・収納性・非柄状、口触手は無く、鰓は半円状に並んで体後背部にあり、開口部の凸側を後方に向けた半円状のスリットへ収納されると述べた。Pease は本種を一見すると小型の堅い顆粒状の Doris 類と混同しうるが、鰓の配列と非柄状の触角で区別できると記している。

分布

中部太平洋〜西太平洋。模式産地はサンドウィッチ諸島 (現在のハワイ諸島) で、Pease がハワイ産個体に基づき記載した。後にハワイ諸島、ジョンストン環礁、日本列島南部、台湾などから記録されている。

種小名の由来

ラテン語の形容詞 granulosus (女性形 granulosa)「小粒の多い」「顆粒状の」の意で、本種の背面に密生する細かな粒状突起に由来する命名。Pease の原記載に etymology の明示はないが、原記載の "covered with minute irregularly prominent granules" の表現と整合する。

補足

原記載において Pease は Doriopsis 属を新たに立て、本種を含むハワイ諸島産種に基づき同属の記載を行った。Pease 自身、後年の論文 (Pease, 1871) で本属を「サンドウィッチ諸島産の 1 種に基づき創立し、後に南ポリネシアから 2 種が確認された」と振り返っている。Doriopsis 属は現在も有効で、本種は Pease 1860 で記載された Doriopsis 属の創立種にあたる。
References

本書に掲載されています

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc. 表紙

Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.

New World Publications

本書には Doriopsis granulosa の解説・写真が掲載されています。

Amazon で本書を見る PR (Amazon アソシエイト)
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら