アミメツヅレウミウシ Discodoris pardalis (Alder & Hancock, 1864)
特徴
体は楕円形でやや平たく、背面はビロード状の細かな乳頭で覆われる。地色は淡い橙褐色から黄褐色を呈し、暗褐色の不規則な斑紋が網目状に散在することからアミメ(網目)の名が与えられた。触角と二次鰓は背面の同色斑のなかに収納される。分布
模式産地はインド・ベンガル湾沿岸で、ウォルター・エリオットの採集標本に基づく。日本では馬場・濱谷 1952 により紀州瀬戸・加太から記録されて以来、本州中部以南で散発的に確認される。種小名の由来
種小名 pardalis はギリシャ語で「ヒョウ(豹)」を意味し、ラテン語に取り込まれた斑点の比喩として用いられる。背面の斑紋がヒョウ柄を思わせることに由来する。補足
原記載は Alder & Hancock 1864 によりインドから Doris pardalis として行われ、後に Discodoris 属に移された。WoRMS では現在「nomen dubium(疑問学名)」として扱われており、原記載の図譜と特徴が断片的なため、インド太平洋域に分布するとされてきた個体群が単一種か複数種に分かれるかは未解決である。当サイトの本ページに集約されている個体群についても、Thordisa sp. 9・キイロハケジタウミウシ・Geitodoris sp. 1 との比較精査が必要と考えられる。
References