カロプロカムス・ラモーサス Kaloplocamus ramosus (Cantraine, 1835)

カロプロカムス・ラモーサス Kaloplocamus ramosus

Location
オーストラリア>ニューサウスウェールズ>Chowder Bay
Date
2021/07/08
Size
5mm
Depth
5.0m
Water temperature
15.9℃

特徴

体長 9 mm 程度の小型から中型のフジタウミウシ類。生体は鮮やかな橙赤色を呈する。背面全体に半透明の橙色の小突起が散在し、背面と外套膜の縁を覆う。背面には不透明な白色の細点が散在し、隆起する場合もある。
頭幕には 8 本の樹枝状の突起があり、細長く、先端は二次的な鋭く細長い分岐をもつ。口触手は扁平で幅広い。触角は体地色と同じ橙赤色で、棒部は短く、棒部の先端には不透明な白色の細点が散在する。背面には 4 対の樹枝状の側突起があり、頭幕の突起よりやや扁平で幅広く、先端は鋭く細長く分岐する。鰓葉は 5 枚で 3 回羽状、体地色と同じ。

分布

原記載地はアドリア海。原記載時以降、地中海・大西洋 (アゾレス諸島・南アフリカ・アンゴラ) からインド太平洋 (日本・オーストラリア・ニュージーランド・香港) まで広く記録されてきたが、これらの地理的個体群には複数の隠蔽種が含まれる可能性が指摘されている。

種小名の由来

種小名 ramosus はラテン語で「枝分かれした」を意味し、体表の樹枝状に分岐した突起にちなむ。属名 Kaloplocamus はギリシャ語 kalos (美しい) + plokamos (編み込んだ髪) で「美しい巻き毛」を意味する。

補足

本種は生物発光性をもつフジタウミウシ類として知られ、外套・体側壁・尾部の発光細胞から光を放つ。発光は Plocamopherus 属とは異なり、突起内部の細胞内で起こる細胞内発光である。
2023 年の研究 の中国・黄海産個体群を対象とした分類学的再検討により、かつて本種のシノニムとされていた Kaloplocamus japonicus が有効種として復活し、黄海の個体群は新種 Kaloplocamus albopunctatus として記載された。馬場 1930 が Euplocamus croceus に対して命名した和名「エダウミウシ」は、体色や白色斑点の特徴から K. albopunctatus に対応すると考えられている。
References
読み込み中...

撮影地を読み込み中...


観察地: ×

該当 0


学術データベース

世界のウミウシの観察データは国際的な海洋生物多様性データベースで公開されています。

詳しくはこちら