スジナツメガイ Hamineobulla kawamurai Habe, 1950
特徴
殻長は8mmほどで、薄く半透明の褐色の殻をもつ。殻表全面に細い螺溝が走り、淡褐色の斑紋が散在する。殻頂には明瞭な開口がある。軟体部は半透明の褐色で、褐色の縦線が入る。砂底に潜って生活する。分布
模式産地は沖縄本島。日本(南西諸島〜九州西岸)、フィリピン、ミッドウェー環礁などインド・西太平洋の浅海砂底から記録されている。種小名の由来
kawamurai は河村良介氏への献名。波部 1950 の原記載で、献名対象として河村氏の名が挙げられている。補足
波部 1950 は殻頂に明瞭な開口があることを根拠に、本種を新属新種としてナツメガイ科 (Bullidae) に置いた。その後、北尾・波部 1982 が熊本県天草・富岡沖で得られた個体の歯舌と胃板を観察し、中歯を欠き左右に1対の牛角状の側歯をもつことを確認、タマゴガイ科 (Atyidae) への移動を提案した。現在の分類体系 (WoRMS) ではタマゴガイ科は Haminoeidae に整理され、本種はさらに別系統の Eoscaphandridae(頭楯目 Cylichnoidea 上科)に置かれている。学名読みはハミネオブッラ・カワムライ。
References
- Hamineobulla kawamurai n.sp., Habe T. (1950). Hydatinidae, Bullidae and Akeridae in Japan. In: Kuroda T. (ed.) Illustrated Catalogue of Japanese Shells, 1(3): 17-24, pl. 3.
- Hamineobulla kawamurai Habe, 1950 スジナツメガイ, 北尾耕二・波部忠重. (1982). 後鰓類スジナツメガイとニヨリキセワタガイの分類学上の位置. ヴヰナス. 41(1): 61-63.
季節性
撮影地
撮影地を読み込み中...