ムカデミノウミウシ Pteraeolidia semperi (Bergh, 1870)
- Photographed by
-
Satoshi Ichinose
- Location
- 日本>伊豆七島・小笠原>三宅島>土方
- Date
- 2020/11/22
- Size
- 40mm
- Depth
- 5.0m
- Water temperature
- 24.0℃
特徴
体地色は半透明の褐色から半透明の紫色など変異に富む。体は非常に細長い。
背面正中線上に水色の縦線が入るものも見られる。
背側突起の各群は扇状に並ぶ。基部が黄白色になるものも見られる。
背側突起の色は青色から褐色まで変異に富む。
頭部に黄白色の色帯が入る。
触角は体地色と同じ色で、先端が紫色になる。
口触手は長いムチ状。途中に紫色の輪が並ぶ。
バリエーションが多く、隠蔽種が含まれている可能性がある。
190mmに達する。
分布
インドネシア、フィリピン、グアム、日本補足
学名はPteraeolidia ianthinaとされていたが、これはオーストラリアの固有種とされた南方系の種を、オオムカデミノウミウシ(もしくはミナミムカデウミウシ)とする研究者もいるが、複数の隠蔽種がいることがわかっておりそれがどう分かれるかは今後の研究によるのでここでは採用しない。
References
- ムカデミノウミウシ(新称), 相模湾産後鰓類図譜
- ムカデミノウミウシ, ウミウシガイドブック―沖縄・慶良間諸島の海から
- ムカデミノウミウシ, ウミウシガイドブック〈2〉伊豆半島の海から
- ムカデミノウミウシ, ウミウシガイドブック〈3〉バリとインドネシアの海から
- ムカデミノウミウシ, 本州のウミウシ―北海道から奄美大島まで
- ムカデミノウミウシ, 沖縄のウミウシ―沖縄本島から八重山諸島まで
- Pteraeolidia ianthina, Nudibranchs of the World
- ムカデミノウミウシ, ウミウシ―生きている海の妖精
- Pteraeolidia semperi, Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific
- Wilson N.G. & Burghardt I. (2015). Here be dragons – phylogeography of Pteraeolidia ianthina (Angas, 1864) reveals multiple species of photosynthetic nudibranchs (Aeolidina: Nudibranchia). Zoological Journal of the Linnean Society. 175(1): 119-133
- オオムカデミノウミウシ(新称), 中野理枝, 朝倉知子, 池田紫, 石川雅教, 今本淳, 岩瀬南美, 西田和記, 堀江諒, 山田久子, 渡井久美. 2017. 奄美大島北部海域における後鰓類相の調査報告. Kuroshio Biosphere 11. 41-60. +5pls.
- ムカデミノウミウシ, オオムカデミノウミウシ, 日本のウミウシ
- Pteraeolidia semperi, Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition
- ムカデミノウミウシ, オオムカデミノウミウシ, 新版 ウミウシ