フィロデスミウム・クリプティクム Phyllodesmium crypticum Rudman, 1981
特徴
体地色は青みがかった半透明の白色。背面には白色の細点が密に入る。
背側突起は扁平で、僅かに赤味を帯びた白色のコブ状突起が覆う。
触角は半透明の褐色で細長い。表面には微細な突起が密に入る
20mmに達する。
分布
紅海、オーストラリア、インドネシア、フィリピン、日本補足
本種にクセニアウミウシの和名を充てる研究者も居るが、Baba(1991) によると、P. crypticum と P. orientale は歯舌および生殖器の位置で分けられる。Baba(1991) に従うのであれば、日本産の種はクセニアウミウシ P. orientale。
P. crypticum はオーストラリア、P. hyalinum は紅海、タンザニアの種となる。
References
- Baba, K. 1991. Taxonomical study on some species of the genus Phyllodesmium from Cape Muroto-misaki, Shikoku, and Okinawa Province, southern Japan (Nudibranchia: Facelinidae). Venus 50(2):109-124.
- フィロデスミウム・クリプティクム, 小野 篤司. (2004). 沖縄のウミウシ.
- クセニアウミウシ?, 中野 理枝. (2018). 日本のウミウシ.
- Phyllodesmium crypticum, Terrence Gosliner, Ángel Valdés and David Behrens. (2018). Nudibranch and Sea Slug Identification Indo-Pacific 2nd Edition. New World Pubns Inc.